研究課題/領域番号 |
18K00460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小椋 彩 東洋大学, 文学部, 助教 (10438997)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 亡命文化 / ロシア / ポーランド / 場所 / 地域 / アイデンティティ / ポーランド文化 / ロシア文化 / 移動 / レーミゾフ / チャプスキ / 亡命ロシア / 亡命ポーランド / 戦間期パリ / 米川正夫 / ブブノワ / ポーランド文学 / ロシア文学 / ゴモリツキ / フィロソフォフ / パリ / ユゼフ・チャプスキ / ヘテロトピア |
研究成果の概要 |
本プロジェクトは、20世紀ロシア・ポーランド亡命文学を調査対象として、「場所」に対する人間の意識の変容を探るものである。亡命ロシアに関するアーカイヴ調査の結果、欧州とアジアの亡命ロシアをつなぐ新資料を発見したほか、亡命ロシア人で、第2次世界大戦後にポーランド語作家に転向したゴモリツキを例に亡命者のアイデンティティ形成を考察、ロシアとポーランドの亡命文化研究に貢献した。また、『ロシア文学からの旅:交錯する人と言葉』(中村唯史・坂庭淳史との共編著、ミネルヴァ書房)に亡命ロシア文学概説を寄稿、成果を社会に還元した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロシア文学博物館との共同調査により、亡命ロシア芸術家ワルワラ・ブブノワ(亡命ロシアの芸術家)からのレーミゾフ宛書簡を発見、1950年代パリと東京の亡命ロシアを繋ぐ新資料として公開した。また、ゴモリツキ論を執筆、これは研究の蓄積が薄いポーランドの亡命ロシア研究への重要な貢献となる。研究期間後半には、「場所」概念の現代文化における重要性にも照らして、現代ポーランドの作家オルガ・トカルチュクによるノーベル賞受賞記念講演の翻訳と解説を執筆、単行本として出版し、ノーベル賞受賞以降、本邦で高まっている社会的関心に応えた。また、ロシア文学の概説書を共編し、学術的成果の社会への還元に努めた。
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