研究課題/領域番号 |
18K00464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山本 浩司 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80267442)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アヴァンギャルド 詩 / パスティオール / クリング / ウィーン派 / ポッシュマン / ファルクナー / ジェンダースタディ / 翻訳 / ドイツ文学 / ドイツ詩 / アヴァンギャルド / オーストリア文学 / イルゼ・アイヒンガー / ゲルト・ヨーンケ / マレーネ・シュトレールヴィッツ / アヴァンギャルド詩 / 現代オーストリア文学 / 現代ドイツ文学 / ルーマニア=ドイツ人文学 / ヤンドル / 実験詩 / 抒情詩 / ドイツ語圏文学 / ウィーングループ / マイレッカー / 言葉遊び / ウィーン・グループ / 多言語性 / コラージュ / ヘルタ・ミュラー / ドイツ文学史 / オスカー・パスティオール / トーマス・クリング |
研究成果の概要 |
ダダなど20世紀のアヴァンギャルド文学運動は国民文学の枠を超える国際的な運動だった。国際化が進行し多言語的な環境で生まれ育つ作家が増える一方の21世紀の今日、ますます国民文学の限界が見えてきた。本研究は、海外の研究者らと連携しながら、戦後ドイツ文学の正史が看過してきた言語実験的なドイツ前衛詩の意義を50年代のウィーン派からTh・クリング、O・パスティオールを経て今日の詩人たちに至るまで歴史的に辿り、特にジェンダー論、アートとのインターフェース、多言語性(翻訳)、政治的挑発性と言語遊戯という四つの観点から戦後アヴァンギャルドの歴史的限界と後続世代による限界克服の可能性を検証しようと試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語実験の系譜は、戦後ドイツ文学史において不当に軽視されており、国内外でまだ研究は十分に進んでいるとは言えない。ドイツ語圏にあってすら研究が地域的偏りを見せている。「多言語性」「領域横断性」「遊戯性と社会批判性」「ジェンダー論」の四つのキーワードの元に巨視的なアプローチによってドイツ語アヴァンギャルド詩の系譜を時系列に整理しながら総合的に捉えることを試みた本研究は、リアリズム偏重の堅苦しい戦後ドイツ文学のイメージを修正することに寄与できるものと考えられる。
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