研究課題/領域番号 |
18K00472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
彦江 智弘 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (80401686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 文学と都市計画 / 文学と都市 / フランス第三共和政 / エミール・ゾラ / トニー・ガルニエ / パリ / 都市計画 / 文学 / 計画 / フランス第3共和政 / 都市計画と文学 / ゾラ / 労働 / ユートピア / ル・コルビュジエ / 第三共和政 / アナキズム / アンリ・ルフェーヴル / 文学と建築 |
研究成果の概要 |
文学研究においてはかねてより大きな問題圏のひとつをなす「都市」に対して「都市計画」という観点を前景化させることでいかなる研究のパースペクティヴが拓かれるのかを検討した。本研究の起点として取り上げたエミール・ゾラ『労働』と同時代の建築家・都市計画家のトニー・ガルニエ『工業都市』については、文学が都市計画において直接的な参照点となりうるという特異なケースであるとして両者の関係に光をあてた。その一方で、ゾラだけでなく例えば新印象派など他の芸術家や作家が織りなす問題系の存在の一端を浮かび上がらせ、そこでは都市計画と文学とは一定の緊張関係に置かれていることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は文学と都市というテーマを都市計画という観点から補うものであり、現代社会においても喫緊の課題である都市問題に対して文学という観点から検討を加える足がかりを構築することを目指している。またフランス文学研究においては、都市という観点では第2帝政期が比較的注目されることが多いが、これに対して続く第3共和政期を「都市計画」の時代と位置づけ、黎明期の都市計画と文学の関わりに光をあてるものである。実際、本研究では主にゾラの作品を起点としたが、研究を進めるなかでこの時期に都市を主題とするが従来はあまり取り上げられてこなかった作家や作品の存在が浮かび上がってきており、新たな研究の端緒も示すことができた。
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