研究課題/領域番号 |
18K00478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岩本 和子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (60203410)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | フランス語文学 / ベルギー / 言語芸術 / 移民系作家 / 越境 / 文化的多層性 / 移民作家 / 越境性 |
研究成果の概要 |
ベルギー・フランス語文学の越境性・多層性について、国際的・無国籍的に活躍する現代作家(外への越境)と、ベルギーで活躍する移民系作家(外からのベクトル、非母語としてのフランス語文学、トランスナショナル性)に注目し、現代の新たな側面を追求した。移民史、移動文学、越境性や「ベルギー性=belgitude」などの昨今の議論に目配せをしつつ、個々の作家の作品分析を翻訳作業とも合わせて行った。また作家たちの言語芸術とジャンルを超えた芸術活動(舞台芸術や都市空間・移民地区での役割など)を相互に関連させつつ調査・考察を行った。成果は学会・シンポジウムでの発表や複数の著書(編著)の公刊により公表してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベルギーは建国当初からすでに文化的多層性を歴史的背景として持っている。芸術作品はその象徴的な表象であり、特にフランス語文学は隣国フランスやオランダ語文学との関係によるアイデンティティ(=ベルギー性belgitude)に関する議論が続いてきた。現在活躍の目覚ましい移民系作家や無国籍的に移動する作家たちのジャンル横断的、脱領域的な活動を、ベルギーのより動的で新たな文化的多層性と捉えるとともに、仏語圏文学で展開している「越境文学」研究に、いまだ未開拓のベルギーからの視点を導入した。またガバナンスや社会統合の議論に留まりがちだったベルギーの移民研究に文化・芸術の創造的側面からのアプローチを行った。
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