研究課題/領域番号 |
18K00483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
海老根 剛 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (00419673)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 群集 / ヴァイマル共和国 / 都市文学 / 政治哲学 / 群れの科学 / 都市小説 / 群れ / ドイツ文学 / 都市 / 蜂起 / 革命 / 協同行動 / 技術 / 群知能 |
研究成果の概要 |
本研究の主題は、21世紀初頭以降に政治哲学および自然科学の分野で急速な発展を遂げた集団や群れの行動に関する理論的知見にもとづいて、ドイツ・ヴァイマル共和国時代の文学作品の群集表象を新たな角度から分析することであった。 本研究期間に申請者は、そうした理論的知見がヴァイマル共和国時代の思想や文学を規定していた20世紀的な群集の概念をいかなる点で相対化するものであるのかを明らかにし、それらの知見が提供する集団の舞いについての新しい見方のもとでヴァイマル共和国時代の小説作品に表れる群集の表象を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年頃からドイツ文学研究の分野でも群集という主題に対する注目が高まっており、作家論的研究や通史的研究がすでになされてきた。しかしながらヴァイマル共和国時代の文学作品における群集表象の分析においては、ル・ボンの群集心理学を参照点とする研究がほとんどであり、群集心理学の枠組みを相対化する今日的な観点から群集表象を捉え直す研究はまだ存在していなかった。また群集心理学に依拠することで、ヴァイマル共和国時代の群集表象の多様性と歴史的変転を捉えることもできていなかった。本研究は新たな観点から群集表象を捉え直し、政治哲学の蜂起論と自己組織的な群れの理論を応用することで群集表象の多様性を明確化している。
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