研究課題/領域番号 |
18K00497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
佐々木 あや乃 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60272613)
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研究分担者 |
藤井 守男 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (90143619)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ルーミー(モウラヴィー) / ペルシア語神秘主義文学 / 精神的マスナヴィー / イラン / データベース / コニヤ版 / 精神的マスナヴィー(コニヤ版) / ルーミー / ニコルソン版 / ペルシア神秘主義文学 / ルーミー(モウラヴィ―) / ペルシア古典詩 / ルーミー(モウラヴィー) |
研究成果の概要 |
研究代表者は本研究において、ルーミーの一大神秘主義叙事詩『精神的マスナヴィー』の説話部分の和訳を完成させ、出版に向けた準備に着手した。イラン社会が生き生きと描写された説話を日本語で紹介することは、ルーミーの紡いだ言葉の意味を日本人が吟味・咀嚼し、イスラーム神秘主義思想への知見を深める絶好の機会となる。 また、国内外を問わず使用可能で信頼のおける『精神的マスナヴィー』のデータベース作成の可能性を探り、エンジニア班、入力・校閲班で検討を重ねた結果、年に1巻程度のペースで作成可能と判断するに至り、本研究では第1巻のデータベースが完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、これまでペルシア神秘主義詩の最高峰ルーミーの詩作品が、原典であるペルシア語からの翻訳として紹介されることはなかった。本研究によって、ルーミーの一大神秘主義叙事詩『精神的マスナヴィー』の説話部分の和訳が完成したことは、日本におけるルーミー研究の加速に繋がるのみならず、13世紀のイラン社会や当時流布していたイスラーム神秘主義思想を日本人が知るきっかけにもなり得る。 また、『精神的マスナヴィー』の本格的な研究進展に向け、最も定評高いコニヤ版に基づいたデータベースの構築の足がかりを得たことは、今後のルーミー研究に大いに資することとなるのは言を俟たない。
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