研究課題/領域番号 |
18K00498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2019-2020) 東京工業大学 (2018) |
研究代表者 |
趙 怡 関西学院大学, 経済学部, 教授 (10746481)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 上海フランス租界 / 『法文上海日報』 / Le Journal de Shanghai / 中・仏・日三か国の文化交流 / 関西日仏学館 / 「高博愛」(Charles Grosbois) / 日仏中三か国の文化交流 / グロボワ(Ch.Grosbois, 高博愛) / Claude Riviere / 徐仲年 / グロボワ(Ch.Grosbois, 高博愛) / 上海 / フランス租界 |
研究成果の概要 |
上海フランス租界で発行された仏語紙Le Journal de Shanghai(1927-1945、中国語題名『法文上海日報』)を巡る中・仏・日の文化交流について考察した。文化欄に掲載された中日両国の文学、芸術(音楽、美術、映画、演劇)、文化風俗などに関する記事を精査し、シャルル・グロボワ、クロード・リヴィエール、徐仲年とそのフランス人妻、キク・ヤマタなどの主な執筆者の経歴や貢献を究明した。 長年埋もれていたこの貴重な史料への多言語・多領域横断の考察を通して、20世紀前半における中・仏・日間の文化交流の実態を浮き彫りにし、フランス語資料による研究が極めて不足だった上海租界研究に一石を投じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の上海租界研究は、フランス語資料を用いてフランス租界に焦点を当て、しかも文化に的を絞ったものは僅かであり、Le Journal de Shanghaiに至っては専門家さえ知るものが少ない。本研究で新聞の文化欄を精査し、文学、芸術、文化風俗に至るまで多分野を横断的に考察した。また仏中日の一次史料を多用しながら、三か国の主な執筆者たちの生い立ちと貢献を考察した。研究対象に「3点測量」の方法を取り入れただけでなく、研究過程においても、三か国の研究者と交流を深めながら、日本語と中国語による論文と報告を中日両国で多数発表した。これまでの上海租界研究とは一線を画す、独自の研究であると自負できる。
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