研究課題/領域番号 |
18K00502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
和田 とも美 富山大学, 学術研究部人文科学系, 准教授 (60313582)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 朝鮮文学 / 日本文学 / 大衆文学 / 廉価本 / 朝鮮 / 韓国 / 植民地 / 廉価本小説 / 大衆小説 / 日本 / 日本近代文学 / 文学 / 近代 |
研究成果の概要 |
富山大学附属図書館所蔵朝鮮開化期大衆小説コレクションに含まれている資料のうち、原作者の明らかにされていないものについて検討を行った。そのうち『人情悲劇小説(*哀れな兄妹*原文朝鮮語)』は、小説冒頭に「涙香作」と記されているのみで、詳細が不明である。韓国ではこの小説を「原作者不明の翻案」と分類し、その後の研究はない。この「涙香」について日本の作家黒岩涙香とみなすべきかについて検討を行った。その結果、日本の黒岩涙香の作品とみなすべきではなく、むしろ朝鮮半島の文学史を受け継ぐものとして解釈されるべき作品という結論に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
韓国側の研究で「原作不明の翻案」と分類され、日本の大衆小説の翻案小説とみなされていた資料について検討を行った結果、日本の大衆小説の翻案とみなすべきではなく、朝鮮半島の文学史を受け継ぐものとして解釈されるべき作品という結論に至った。日本文学の影響関係は日本側の研究者が担うべき役割であり、早期に韓国および日本で学術誌に論文として発表する準備を続けている。
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