研究課題/領域番号 |
18K00507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
李 郁惠 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (80399071)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 台湾文学 / 多言語 / 多文化 / 日本文学 / 複数言語使用 / 日本語作品 / 中国語作品 / 翻訳 / 文芸台湾 / 台湾文芸 / 湯浅克衛 / 棗 / エクリチュール / 呉明益 / 自転車泥棒 / 郷土教育 / 郷土言語 / 多文化主義 / 文化的多元主義 / 共生 / 母語教育 |
研究成果の概要 |
台湾では、公用語とされている中国語のほか、方言や日本語などさまざまな言語が日常生活の中で使用されている。文学の世界においてもそれが反映され、多元性が展開されていると思われているが、しかし戦後から続いてきた単一言語主義の状況は、いとも簡単に打開できるものではない。中国語以外の言語作品は、書き手も読み手も限られている中、どのような形で模索されようとしているのか。また、使用言語を問わず、多文化が交差するその様相がどのように表現されているのか。本研究は台湾文学への学術的関心が高まっている動きの内側で、その大きな特色として打ち出されている多言語・多文化共生の可能性と限界を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1997年アカデミックで市民権を獲得してから20年の間、台湾文学は歴史的に形成されてきた多言語・多文化的土壌を強みに開花しようとしていることで脚光を集めている。しかし、その可能性がクローズアップされることはあっても、その限界について客観的な視点から指摘されることはあまりなかった。ちょうど大きな節目に当たる今、これまでの経過を振り返り、将来を展望する良い時期だと考え、本研究に取り組むことにした。そして、研究期間を通して、言語構成と表現内容という2つのパースペクティブから台湾文学作品に含まれる多言語性と多文化性を明らかにした。
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