研究課題/領域番号 |
18K00510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
金 永昊 東北学院大学, 教養教育センター, 教授 (60712031)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 白話小説 / 朝鮮文学 / 今古奇観 / 中村庄次郎 / 夢決楚漢訟 / 小倉文庫 / 古今小説 / 都賀庭鐘 / 三言二拍 / 西漢演義 / 三国志演義 / 英草紙 / 漢楚軍談 / 近世文学 / 翻案 / 江戸文学 |
研究成果の概要 |
本研究では『古今小説』「鬧陰司司馬貌断獄」の影響を受けた『夢決楚漢訟』と、中村庄次郎が訳した『今古奇観』の両作品の文学的特質について研究した。 『夢決楚漢訟』は「恨みを晴らすための転生」という判決の方針が徹底的に守られており、それに加えて作者の歴史認識や韓信・劉邦・項羽などの人物についての評価を伺うことが出来た。『今古奇観』の研究では、これまで未詳だった「八銀人」の典拠を明らかにした。そして、原話の内容にそのまま忠実に従ったのではなく、朝鮮語として不自然な人物名は自然な人物名に変えたり、原話の矛盾するところを改変するなど、積極的に原話を活用していることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は韓国における中国白話小説の受容様相について考察したもので、これまでよく行われていた日中・中韓の「縦」に重点を置いた比較研究ではなく、「横」に重点を置いた比較研究を試みたことで大きな学術的な意義がある。特に、『夢決楚漢訟』では、これまで検討が行われなかった文学的特質について究明し、『今古奇観』ではこれまで未詳だった典拠を明らかにし、作者の創作意図について指摘できたのは大きな意義がある。
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