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朝鮮の演劇人安英一の演劇活動全般に関する通時的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00513
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02050:文学一般関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

金 牡蘭  早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (90732941)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード朝鮮演劇 / 村山知義 / 国民演劇 / 解放期 / 左翼演劇 / 安英一 / 金承久 / 植民地朝鮮 / 新協劇団 / 李康福 / 村山友義 / 新劇 / プロレタリア演劇 / 北朝鮮演劇
研究成果の概要

本研究は当初朝鮮の演劇人安英一の活動を通時的に辿り、その演劇活動の全貌を把握することを目指していた。しかし、コロナ禍における研究活動の制約により、日本での調査に適合した主題へと研究の方向を修正することになり、朝鮮の演劇人と関わりの多かった村山知義の朝鮮関連活動を総合的に把握することを新たな目標と定めた。村山知義のスクラップブック資料を中心に研究調査を行った本研究は、これまで本格的に論じられてこなかった1945年朝鮮長期滞在時の演劇活動について新たな事実を多く発見し、村山知義と朝鮮演劇の関係について再考することができた。これらの成果は共著の形で発表し、講演を通じて韓国側にも発信した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は村山知義の戦後における朝鮮演劇との関連までを含むものであり、この点において帝国/植民地の文化連環のなかで主に論じられてきた彼の朝鮮関連活動に関する議論を、大きく更新するという意義を持つ。帝国/植民地の関係性が、植民地の「解放」によって終結するのではなく、様々な「植民地以降」の問題と直接に、または緩やかにつながっていることを考えるなら、戦前と戦後の村山知義において「朝鮮」という他者がどのように変容するかは重要な問題である。その意味で本研究は、戦前と戦後を跨ぎながら、連続と断絶の面々を明らかにしようとする今日の多くの文化研究と共鳴し、それらに一定の示唆を与えるものである。

報告書

(7件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] パロディとしての植民地朝鮮「国民演劇」論序説:『寒駅』・『山河有情』・笑い)2023

    • 著者名/発表者名
      金牡蘭
    • 雑誌名

      韓国現代文学研究

      巻: 70

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 村山知義と朝鮮――新協劇団『春香伝』以降を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      金 牡蘭
    • 学会等名
      文学文化研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 解放直後における進歩的朝鮮演劇の企画と国民演劇運動2020

    • 著者名/発表者名
      金 牡蘭
    • 学会等名
      国際シンポジウム:解放後の韓国文学・文化史の再認識Ⅰ
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 朝鮮演劇という参照項――村山知義の解放前後について2019

    • 著者名/発表者名
      金 牡蘭
    • 学会等名
      福岡韓国学シリーズ
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 戦時下の演劇 : 国策劇・外地・収容所2023

    • 著者名/発表者名
      神山彰、日比野啓、小針侑起、瀬戸 宏、間ふさ子、金 牡蘭、佐藤和道、畑中小百合
    • 総ページ数
      368
    • 出版者
      森話社
    • ISBN
      9784864051804
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 越境のパラダイム、パラダイムの越境2023

    • 著者名/発表者名
      今村武、佐藤憲一、西村醇子、川村幸夫、内田均、杉本章吾、金牡蘭
    • 総ページ数
      415
    • 出版者
      春風社
    • ISBN
      4861108527
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2025-01-30  

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