研究課題/領域番号 |
18K00519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
奥 聡 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (70224144)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 比較統語論 / ラベリング / インターフェイス / 自由語順 / 量化表現 / 複合動詞 / 修飾節 / 結果構文 / 他動性交替現象 / 句構造 / レベリング / インターフェイス条件 |
研究成果の概要 |
本研究は、以下の2つの現象に関して、ラベル付け方略に基づく、より原理的な説明を試みているものである。 (1)日本語にはスクランブリングがあるが、一方で、非顕在的な統語移動である数量詞繰り上げが起こりづらい(Kuroda 1965, Hoji 1985, Lasnik and Saito 1992など)。(2)それとは対照的に、英語は語順制限が厳しい一方で、数量詞繰り上げができる(May 1985など)。こうした違いを、両言語における数量詞表現語彙の形態統語的特徴の違い及び、PFインターフェイスに対するラベリングのプロセスの違いから、自然と導き出せることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Chomsky (2013, 2015)によって、提案された自然言語におけるラベリングメカニズムは、これまで、所与のものとして規定されていたシステムをより根源的な原理(最小探索minimal search)から自然と導き出せるという方向性を示した。しかし、一方でSaito (2016)の提案する日本語と英語とのラベリングの違いに関する提案と合わせて考えると、同じ「文」でありながら、日本語と英語とでラベルが異なるという結果になっていた。本研究では、音韻解釈に必要とされるラベル付けの「プロセス」は両言語で異なるが、最終的ラベルのタイプは、汎言語的共通であるというより一般性の高いシステムを提案した。
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