研究課題/領域番号 |
18K00520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 大厚 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (00272021)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 削除 / 省略 / スルーシング / 動詞句削除 / 項削除 / 経済性条件 / 最大削除条件 / 統語論 / 経済性 / 動詞句省略 / 項省略 / 省略現象 / 最小ステップ条件 / 削除現象 / 経済性の条件 / 名詞句削除 |
研究成果の概要 |
本研究は、生成統語論で従来仮定されてきた経済性条件のうち、最大削除条件を取り上げ、その効果が通言語的に観察されるかどうか、及びその効果を他のより一般的な仮説から演繹できるかどうかを考察した。中国語の削除現象を詳細に検討した結果、同一の構造に疑問節縮約(スルーシング)と項削除の両方が適用可能な場合、項削除の適用が阻止されること、及び同一の構造に動詞句削除と項削除が適用可能な場合、やはり項削除の適用が阻止されることを観察した。これまで主たる考察対象とされてきた英語とは異なる中国語でも当該効果が観察されたことにより、その普遍性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、最大削除条件に関する研究は主として英語のデータをもとに行われてきた。本研究は、英語とは異なる文法的特徴を持つ中国語を考察対象にして、同条件の普遍性を確認し、同時に削除現象の研究に中国語が有用であることを示した。また、同条件の研究は従来、疑問節縮約と動詞句削除の組み合わせを考察することで行われてきたが、本研究はこれに項削除を加え、新しい知見を提供した。
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