研究課題/領域番号 |
18K00540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
森田 久司 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (30381742)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | utterance event / symbol / monster operator / logophor / perspective / point of view / indexical shift / pivot / indexicals / long-distance anaphor / 指標表現 / 敬体 / 丁寧語 / 補助動詞 / 間接引用 / 時制 / 再帰代名詞 / 指標表現 (indexical) / 視点 (perspective) / 謙譲語 (honorifics) / 言語行為 (speech act) |
研究成果の概要 |
本研究では、主に三つのことを達成した。一つ目は、可変指標表現は、従来考えられていたものよりも多くの言語で見られ、日本語の助動詞に見られることを示した。二つ目は、可変指標表現と同一視されがちなlogophor表現との識別方法を確立したこと。最後に、指標表現の変化メカニズムを、当該分野で主に用いられるモンスター・オペレーターを使用した指標表現の変化ではなく、動詞句全体をシンボル表現とみなし、それを言及するutterance eventが別に存在するというRamchand (2018) Situations and Syntactic Structures, OUPの主張を用いて、変化を説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概要でも述べたように、従来、指標表現と考えられていなかった、「・・・てしまう」、「・・・そう」といった、日本語の助動詞表現も指標表現と見なせることを示したことにより、研究対象の拡大の必要性を当該分野に訴えることができた。また、助動詞表現の中にも、「です」、「ます」が含まれており、これらは、国語学の敬語表現の上で、どの分類にも属さない、特別表現とされてきたが、それらは、「聞き手」に敬意を表す指標表現であると認識することにより、新たな分類方法の道を示すことができた。
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