研究課題/領域番号 |
18K00544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
井川 美代子 (安井美代子) 獨協大学, 外国語学部, 教授 (90212729)
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研究分担者 |
浅山 佳郎 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (60364725)
田中 秀和 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (70750983)
水口 学 國學院大學, 文学部, 教授 (90555624)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 時制の一致 / 時制形態素 / 取り立て詞 / 主節構造 / ラベル付け / 終助詞 / 極小主義 / ダブルアクセス読み / EPP / 否定極性表現 / 項省略 / 指定辞・主要部一致 / 談話表示理論 / のだ構文 / 省略文 / とりたて詞 / A-移動 / フェイズ / 主節現象 / 談話 / 直示表現 / 疑問詞移動 / 時制 |
研究成果の概要 |
本研究は、主節構造に関わる意味解釈の言語間の差、(i) 時制の一致の有無、(ii) 主節の時制形態素の義務性、(iii) 終助詞の有無、(iv)とりたて詞の共起制限などに取り組んだ。初年度には英語の小説とその日本語訳2つでパラレルコーパスを構築し、最終年度には中国語訳2つを加えて、時制形態素の有無に関して異なると考えられるこれら3言語が、共通の時制解釈原理に従うことを明らかにした。。また、日本語特有の項省略、「~のだ」構文、間接受動文の理論的研究や節構造一般に関する研究を進め、11の論文、5つの学会発表で成果を公開した。その一部は最終年度の研究報告書にまとめられている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中高の英語文法で英語は時制の一致があるが日本語はないと教える。生成文法研究でも時制の一致操作を仮定し、それがある言語とない言語という記述をすることが多かった。本研究では日本語には過去時制形態素はあるが、現在時制形態素はないと仮定して、時制の一致の有無は、英語の現在時制形態素がもつ直示性に起因し、英語、日本語、中国語の談話に見られる時制形態素や時制表現の使用は、述語の状態・非状態性を基盤にした語用論的原理に従っていることを明らかにした。その他の日本語特有と考えられてきた構文、現象についても言語が人間という種に共通する能力という立場から再考した。
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