研究課題/領域番号 |
18K00561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京都立大学 (2019-2021) 北海道大学 (2018) |
研究代表者 |
飯田 真紀 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (50401427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 広東語 / 日本語 / イントネーション / 音調 / 文末助詞 / 終助詞 / 北京語 / 語用論 / 疑問文 / 文末表現 / 疑問 / 伝達 / 声調 / 音調と意味 / 意味 |
研究成果の概要 |
本研究は、広東語の文末助詞(終助詞)の「声調」を、日本語の文末助詞にかぶさるイントネーション(ないし音調)に相当するものであると捉え直したうえで、広東語の文末助詞の音調の用いられ方に関して、いくつか事例を取り上げ、言語横断的に共通に見られそうな特徴を探った。例えば、高平ら調の文末助詞のいくつかは、日本語の文末助詞にかぶさる急な下降調と聴覚的に似た高下り調の変異形をも持つが、高下り調が果たす役割についてはme55、ne55を例に検討した。また、聞き返しのイントネーションに由来を持つ「反発」義の文末助詞ge25が談話機能によっては聞き手の承認を待つためge255の変異形を持つことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、広東語と日本語という系統・類型の全く異なる言語間の文末助詞について、偶然とは思えない音調の類似性の一端を明らかにしたことで、東アジアや東南アジアの多くの言語に見られる文末助詞の音調研究の進展に大きく貢献し得る。さらには言語伝達における音声の用い方一般に関する通言語的研究の可能性を切り開く意義がある。 本研究の成果の一部は広東語の文末助詞に関して上梓した著書の中で広く社会に公開した。また、文末助詞は広東語の学習において難関の1つであるが、本研究の成果を取り入れた一般向け広東語学習書を刊行し、教育面でも還元を行った。
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