研究課題/領域番号 |
18K00562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
上田 雅信 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 名誉教授 (30133797)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | minimalist program / idealization / causality / reality / 因果性 / ガリレオ的思考法 / アメリカ構造言語学 / 革命 / 生物言語学 / メカニズム / 初期理論 / 理想化 / 自然主義 / ミニマリスト・プログラム / 実在 |
研究成果の概要 |
本研究では, ミニマリスト・プログラムの概念的基盤を明らかにするために,科学史・科学哲学における理想化,因果性,実在の概念の分析に基づいて,特に生成文法/生物言語学の初期理論の概念的枠組みに焦点を当てて,これらの概念の分析を行うことを試みた. この分析の結果,この3つの概念は何らかの形で生成文法の初期理論の概念的枠組の一部となっていることが明らかになった.さらに,この分析結果が持つ,アメリカ構造言語学と生成文法/生物言語学の歴史的・概念的関係(連続性と非連続性)の分析や初期理論からミニマリスト・プログラムまでの理論的発展の概念的研究への理論的含意についても考察した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,3つの学術的に意義のある研究成果が得られた.第一に,生成文法/生物言語学の近代科学としての概念的特徴と方法論的特徴が理想化,因果性,実在という3つの概念の観点からより明確に理解できることを示したことである.第二に,アメリカ構造言語学の近代科学としての概念的性質及び生成文法/生物言語学との科学史・科学哲学的な関係を3つの概念の観点からより明確に特徴づけることができることを示したことである.第三に,これまで言語理論内部の理論的な概念の観点から説明されていた生成文法/生物言語学の理論的発展過程を3つの概念の観点から特徴づけることが可能であることを明確にしたことである.
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