研究課題/領域番号 |
18K00563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
井筒 勝信 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70322865)
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研究分担者 |
井筒 美津子 藤女子大学, 文学部, 教授 (00438334)
小熊 猛 金沢大学, 国際基幹教育院, 教授 (60311015)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 発話事象 / 直示 / 語用論的標識 / 話者 / 聴者 / (間)主観性 / 談話 / 発話事象概念 / 擬声語・擬態語 / 再帰的独話 / 間主観性 / 談話語用論的機能 / 話題・挿話転換 / 発話事象の概念化 / 利益提供の申し出と迷惑への謝罪 / 語彙的意味と語用論的機能の相反 / 発話参与者の性の標示 / 談話語用論的標示感度 / 発話姿勢 / 発話行為操作 / 主観性 / 語用論的機能 / 概念的視点 / 概念的保持様態 / 概念的整序 / 概念的相互作用 / 語用論標識 / 認知的言語類型論 |
研究成果の概要 |
対話乃至独話の話者が自ら参与する「発話」という出来事として何らかの形で想起する概念化を発話事象概念と称して言語によるその多様性を明らかにし、その類型の可能性について考察・検討した。認知言語学では舞台を手本にしたモデルが考案されて来たが、本研究が扱った僅か10余りの言語に見られる発話事象概念の多様性さえも十分には捉えきれず、関係する言語の差異・多様性を説明することが出来ない。そこで本研究では、僅かな言語サンプルながら、当該事象に関わる言語表現の概念化を記述・分析し、見出される発話事象概念の類型を描き出すと共にに、言語普遍的というよりは言語相対的な側面からそれら類型の共通性を捉える立場を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、言語の表現形式、それにより表象される概念化、達成が意図される目的、といった言語コミュニケーション全般に関わる理解を大きく押し広げることに寄与する点で学術的意義がある。同時に、同一あるいは類似した言語体系内での誤解や誤伝達に加えて、異なる言語・文化・社会の間で生じ得る意思疎通上の問題の新たな掘り起こし、記述、分析、解明のために役立つ基礎研究の一部となり得る点で社会的意義は大きい。言語による概念化の違いに由来する、もしくはそうした違いを生じる、発話事象に関わる社会・文化的な前提、価値観、世界観といったものの理解とそこに含意され、工夫され得る人間行動的な方策の社会的な応用も期待される。
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