研究課題/領域番号 |
18K00564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
甲田 直美 東北大学, 文学研究科, 教授 (40303763)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 談話標識 / 言語変化 / 変異 / 自然談話 / 接続詞 / 感動詞 / 動態変化 / 通時態 / 虚構性 / 社会言語学 / 配慮 / 共時態 / 談話データ / 歴史変化 / 真実性 / 応答 / グライス / 発話位置 / 末尾辞 / フィラー / 会話 / バリエーション / 音声 / 方言 / 音声・変異動態 / 語形変化 |
研究成果の概要 |
自然談話、特に相互作用のある自然談話の構造理解のために、音声・変異動態に基づいた談話標識の機能の解明を行った。実際に使用された言語としての談話標識を考えるならば、統語、韻律を含む多層的マルチモダリティのなかで、インタラクションにおける基本現象を生起環境とともに実証的に捉える必要がある。それぞれの談話標識が実際の会話で実現する際の音調、持続時間、パワー値等の音声情報のバリエーションや、強調や短縮といった語形変化を等閑視することなく、実現としての談話標識の機能を考察した。多様な語形変化の分布に、話者による談話機能の選択や動態変化のプロセスを見出し、変異から変化という動態の中で談話標識を捉えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
談話標識は多くのバリエーションを備えており、変化も著しい。例えば接続詞「だから」は「そうだから」の指示語が落ちたものである。近年多用される接続詞「なので」は規範に反するものと捉えられていたが発話間を埋めるかのごとく頻繁に生じる談話標識となった。本研究は発話の詳細な観察と、数千例を超える大規模データの両者から、談話標識のバリエーションと変化の関係を探った。日常耳にするこれらの語彙は、規範と現実の間で揺れ動きながらも効果的な伝達や演出を求める話者によって使われ、定着していく。日常の言語学として捉えるところに本研究の社会的意義がある。
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