研究課題/領域番号 |
18K00567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大堀 壽夫 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (20176994)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知言語学 / 意味論 / フレーム / 構文 |
研究成果の概要 |
本研究では、認知言語学の分析のためのより進んだ実証的な方法論の検討・適用を試みた。第一に、コーパスデータへのフレームに基づいたタグ付与とその計量的分析によって、その背後にある文化モデルの抽出を行った。ケーススタディーとしては英語のfairと対応する日本語を対象とした。第二に、構文分析の観点から、文脈情報の処理に関わる表現について考察した。具体的にはinsteadの用法の歴史的推移に着目し、談話内でのスコープの拡大と生起位置の変化を分析した。加えて、認知言語学の理論的課題について今後の方向を探索し、言語資源や心理学実験の機材を導入した。これらの成果は学術論文、著書・編著、翻訳等を通じて公開する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は理論面では認知言語学研究の方法論と視野の拡大という面で意義がある。より具体的な面では、拡張された語彙分析による文化モデルの抽出は、狭義の言語学をこえて比較文化研究に対する意義をもつ。同時に、文脈操作語の分析は、記述的な語法研究としての成果に加え、歴史語用論に対して、構文のバリエーションという観点から貢献をなす。また、本研究によって得られた知見は、語彙情報と構文情報を統合的なフォーマットで表示することを可能にするという点で、言語学習への実践的応用も可能である。
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