研究課題/領域番号 |
18K00569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 言語学 / チュクチ語 / モンゴル諸語 / 動詞の他動性 / 自動詞 / 他動詞 / 逆受動 / 逆使役 / モンゴル語 / 使役 / 受け身 / 動詞の多動性 / 東部ユグール語 / ダグル語 / 西ブリヤート語 / 能格型言語 / 主格・対格型の言語 |
研究実績の概要 |
2023年度は主に研究成果をまとめ、その一部国際学会等で三回発表し、一つの論文を執筆することができた。ロシアの政治・軍事情勢によりチュクチ語の研究が困難に直面し、成果を出すことが十分ではなかった。モンゴル語に関する現地調査研究は予定通り進めその成果をモンゴル国で開催された国際学会等で発表した。詳しくは以下の通りです。 1.2023年の8月にモンゴル国行き、二週間にわたりモンゴル語のハルハ方言、オイラト方言の動詞の他動性について聞き取り調を行なった。 2.2023年の8月にウランバートル市で開催された二つの国際学会に参加し、モンゴル語の方言における動詞の他動性及び動詞の使役と受け身の関係について研究発表を行なった。 2019年度の後半はコロナウイルス感染の状況により、三年間調査対象地域であるロシア、中国、モンゴル国に行き現地調査を実施することをできず、研究に必要なデータが得られなかった。とくにコロナウイルス感染が収まったのちに2022年2月からロシアのウクライナ侵攻が始まり、4年間ロシアのシベリア地域に入り、チュクチ語の現地調査することは完全に不可能になった。そのため、動詞の他動性に関する比較対照研究に必要なチュクチ語のデータが不足したことは否めない。 本研究は古アジア諸語のチュクチ語とアルタイ諸語のモンゴル語の記述研究をおこなってきた。このような類型的にも系統的にも異質な2言語の研究を通して,両言語,ひいては北東アジア諸言語にみとめられるヴォイスや結合価にかかわる動詞の自他対応ならびに他動性について類型的類似性と相似性を明らかにした。
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