研究課題/領域番号 |
18K00569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | チュクチ語 / モンゴル語 / 比較対照研究 / 動詞の他動性 / 動詞の結合価 / 動詞の自他 / 使役 / 受け身 / 言語学 / モンゴル諸語 / 自動詞 / 他動詞 / 逆受動 / 逆使役 / 動詞の多動性 / 東部ユグール語 / ダグル語 / 西ブリヤート語 / 能格型言語 / 主格・対格型の言語 |
研究成果の概要 |
本研究では、ロシアのシベリア地域で話されているチュクチ語とモンゴル国と中国で話されているモンゴル語の動詞の他動性に関する比較対照研究を行なった。研究を通して、北東アジアにおいては、動詞の自他対応が使役化という類型に集約しうる可能性が高い一方で、他動性に関しては、動詞の屈折体系により自他の区別が明確になされるチュクチ語がある一方で、形態的に自他の区別がつきにくいモンゴル語があるために、「北東アジア諸言語」として括れない多様性が明らかになったのである。また、能格言語であるチュクチ語と対格言語であるモンゴル語の動詞の結合価の変更のプロセスが互いに異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、北東ユーラシアに分布する系統が異なる言語の比較対照研究を行なうことにより、人間文化の一番象徴的な部分であることばの仕組みを理解するのに役立つのである。このような研究の成果は、少数言語への理解を深めるきっかけになり、言語の多様性を認識する社会的意義がある。学術論文のほかに民話集、辞典の出版は消滅の危機に瀕している言語文化の記録・保存に大きな貢献になったと言える。
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