研究課題/領域番号 |
18K00571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柳沢 民雄 名古屋大学, 人文学研究科, 名誉教授 (80220185)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アクセント / バルト・スラヴ語 / 北西カフカース諸語 / リトアニア語 / ロシア語 / セルビア・クロアチア語 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は北西カフカース諸語とバルト・スラヴ語の間のアクセント法の共通原理を解明することである。以下の2つの課題を解明した: (1)両語派はかつて各音節に優性と劣性という2つのアクセント属性をもっていた。(2)このアクセント属性は日本語のような言語に存在する音調体系に由来する。 両語派は後に音調言語から強さアクセント言語に変わった(バルト・スラヴ祖語において、V. A. Dyboによってそれは再建されている)。この仮説は中国語の一方言である東干語のような語アクセントの位置が音調によって予測できる言語が存在する、という事実によって言語類型論的に確認できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
語アクセントの最も重要な機能の1つは、語をひとかたまりにすることにある。もし日本語にアクセントがなかったならば、語がどこで切れるのか分からず、伝達に障害をきたすであろう。本研究では北西カフカース諸語とバルト・スラヴ語のアクセントについて研究した。これらの言語のアクセント法を歴史的に検討すると、最深層の祖語において日本語と同じ高低アクセントが仮定された。それが後に強さアクセントに変化した。音調言語から強さアクセント言語に、さらに音調を獲得するといった変遷が仮定できる。日本語のアクセントも変化を免れえない。これがどう変化するのかを探るためにも本研究は役立つだろう。
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