研究課題/領域番号 |
18K00575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今井 忍 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (20294176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 語種 / 複合語 / 動詞 / 借用語 / 漢語 / 和語 / 外来語 / 語形成 / 借用 / 漢語動詞 / 複合動詞 / Latinate verb / Germanic verb / 名づけ |
研究成果の概要 |
動詞の語種(和語、漢語、外来語)に着目し、それらがどのような文法的特徴を持つかを考察した。和語の中でも「読み書きする」「行き来する」のような複合的な動詞は「開閉する」「往来する」のような漢語動詞および「コピーする」「チェックする」のような外来語動詞と同等の特徴を持つことが分かった。このような複合語と借用語(漢語、外来語)の類似性は、それらがいずれもそれまで日本語になかった新しい複雑な概念を表すという性質を持つためであることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サ変動詞の文法的特徴については、従来数多くの研究がなされてきたが、それに語種がどのように関わるかについては体系的な研究はなされていなかった。本研究は、単純語から複合に至る複数の形式について意味的な特徴も考慮しながら、そのパターンを明らかにした点で学術的な意義がある。また、この成果は日本語教育への応用も期待される。日本語学習者は漢語や外来語の習得に困難を感じることが多いが、日本語教育においては語種を体系的に扱うことはほとんどない。本研究の結果は、そのような状況を改善する一助となることが期待される。
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