研究課題/領域番号 |
18K00578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
那須 紀夫 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (00347519)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 切り詰め効果 / 呼応関係 / 補文標識 / 活用形 / 話題化 / 文副詞 / ラベル付け / 素性共有 / Criterion / Force / 節構造 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語における節の切り詰め効果をもたらす要因の解明に向けて、文頭要素と文末要素の呼応関係の分析を中心に分析を行った。その結果、節の左端部に現れる文副詞および話題要素の分布が、節の右端部に現れる話者指向モダリティと、述語の活用形に影響を与える機能範疇主要部に左右されることが判明した。このことから、日本語では主要部移動にかかる局所性制約が切り詰め効果に一定の影響を及ぼすことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のテーマは、節の切り詰めをもたらす文法的要因の解明である。SVO 言語を対象とする従来の研究では、切り詰め効果は節の左端部おける句要素の移動によって説明されてきた。しかし、SOV 言語である日本語では、階層構造は文の右端部により顕著に現れる。左端部と右端部の対応関係に着目した本研究のアプローチによって、SOV 言語では右端部の主要部が切り詰め効果に影響することが判明した。これによって、理論上の欠落部分が補完されることが期待できる。
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