研究課題/領域番号 |
18K00584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
平 香織 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (40389614)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 朝鮮語 / 拘束的モダリティ / 不快感 / 対照研究 / モダリティ / 行為の強制・制限 / 言語的配慮 |
研究成果の概要 |
朝鮮語は上位者に対する敬意を言語化することが厳しく求められる言語である。本研究は,そのような朝鮮語において,下位者が上位者に行為を促す際に,義務や許可といった拘束的モダリティ形式を使用できる点に着目し,こうした言語使用がなぜ上位者に不快感を与えないのかを考察することを目的とした。さまざまなジャンルの資料を用いて朝鮮語の当該形式の使用を記述し,その結果を日本語と対照することで拘束的モダリティ形式の使用に関する両言語の違いを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聞き手にある行為を要求する際,日本語では不快感を与える可能性があることから拘束的モダリティ形式の使用を避けようとする。一方,朝鮮語では相手の利益になる行為であれば,当該形式を問題なく使用できる。配慮を言語化し,敬語を有する点など文法的類似性の高い日朝両言語間においても,このような差があることを示した本研究の結果は,言語形式の使用と不快感との関連性は,文法的類似性の高さとは異なる別の視点で考察する必要があることを示したと言える。また,両言語のこうした違いを示すことは,コミュニケーション上の摩擦を回避するために必要であり,外国語教育への貢献が期待できるものと考える。
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