研究課題/領域番号 |
18K00588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
松森 晶子 日本女子大学, 文学部, 教授 (20239130)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 琉球語 / 歴史言語学 / アクセント / 沖縄本島 / 系列別語彙 / 音声データベース / 琉球語アクセント / 沖縄本島金武方言 / 宮古諸島 / 八重山諸島 / 通時的研究 / データベース / 宮古島 / 音韻論 / 音声学 / 奄美・沖縄諸島 |
研究成果の概要 |
琉球語の歴史言語学的考察に役立つアクセントの型別の語彙集(系列別語彙)の充実と確立を目指し、沖縄本島中部の明瞭な3型アクセント体系を持っている金武町の方言を調査し、アクセント型別の語彙リストを作成した。途中コロナ禍の影響を受け調査は中断したが、その期間には琉球諸地域の方言話者が編纂した語彙集を入手して調査対象の語彙を大幅に増加させた。最終年度にはその語彙集を使用して調査を再開し、2,300語の語彙のアクセント情報を入手した。それらは単独形とそれに3種類の助詞を付けた形式で保存され、音声データベース化された。沖縄、奄美地域を調査する調査者に広く使用してもらえるよう、これは近日中に公開予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「系列別語彙」とは、琉球祖語(沖縄や奄美諸島の言語の祖先)に存在していたとされる語彙のアクセント型別リストのことで、琉球諸島の歴史や系統関係を知るうえで重要な役割を担うものとされている。その系列別語彙の確立を目指し本研究では、明瞭なアクセント型の対立を保っている沖縄本島中部の金武町の方言を詳細に調査し、約2,300語の語彙のアクセント情報を収集し、それを電子的な形で保存し、データベース化した。このアクセント型別の語彙集が確立すれば、沖縄、奄美諸島の各地域で別々に調査をしていた方言研究者や各地の辞書編纂者に広く使用されることになり、それによって琉球語の歴史的考察が大きく進展することが期待できる。
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