研究課題/領域番号 |
18K00604
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
|
研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
井本 亮 福島大学, 経済経営学類, 教授 (20361280)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 連用修飾 / 形容詞 / 構文ネットワーク / 結果構文 / 一成分・多解釈 / 「大きくV」 / 感情形容詞 / adverbial modification / 副詞的修飾 / 位置変化 / 発生・作成 / 情態修飾 / 主観性 / モノの存在のサマ / 一成分多解釈 / 語彙語用論 / 創発性 / 情態と程度 |
研究成果の概要 |
本研究は形容詞連用修飾関係の「一成分・多解釈」の事例を構文文法の枠組みを用いて実証的に分析し、次の研究成果を得た。(1)形容詞連用修飾の分析に構文ネットワークを導入し、形容詞連用修飾の【意味的多様性・機能的共通性・創発的事例の発生】の説明が可能になった。(2)修飾関係の解釈プロセスが語彙レベルから語用論レベルまで多層的に展開していることを明らかにした。(3)感情形容詞による情態修飾を主観性と連用修飾の機能論的動機から解明した。(4)位置変化事象における結果修飾の事例を指摘し、その成立条件を示した。 本研究成果によって、形容詞連用修飾の分析に構文ネットワークの視座が有効であることが実証された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果によって、形容詞連用修飾の分析に構文ネットワークの視点が有効であることが実証され、形容詞連用修飾の【意味的多様性・機能的共通性の説明】が可能になった。この分析の視点とコーパスデータの探索的調査を用いることで、先行研究が見落としていた形容詞連用修飾の多様な事例の発掘・記述・分析に成功した。今後さらに「一成分・多解釈」の様相における形容詞連用修飾の事例研究の拡大、各種形容詞の多様な事例研究の蓄積に貢献するものと展望される。
|