研究課題/領域番号 |
18K00612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 日本大学 (2019-2021) 広島大学 (2018) |
研究代表者 |
金 愛蘭 日本大学, 文理学部, 准教授 (90466227)
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研究分担者 |
石井 正彦 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10159676)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 語彙・意味 / 基本語彙 / 基本語化 / 語彙史 / 叙述語 / 通時コーパス / 新聞 / 和語動詞 / 和語 / 外来語 / コーパス / 20世紀後半 / 基本語彙・基本語化 / 叙述語・叙述語化 / 語種 / 文章・文体 |
研究成果の概要 |
本研究は,近現代の書きことばの「基本語彙」史のなかで,文章の叙述面を支える「叙述語」の成立に注目し,とりわけ20世紀半ば以降の新聞における和語動詞の叙述語化について通時的な調査研究を行い,以下の成果を得た。①研究代表者が先に構築した『毎日新聞経年コーパス』を増補し,精度の高い統計的分析に耐える通時コーパスとして整備した。②叙述語化した語を通時コーパスから発見・抽出するための方法論を開発した。③叙述語化した可能性の高い和語動詞を上記コーパスから抽出し,「話す,言う,述べる,語る」等の談話引用動詞をはじめ,いくつかの動詞についてそれぞれの叙述語化の過程を具体的に記述した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従来,変化しないことがその特徴であると考えられがちであった基本語彙を,時代とともに変化するものととらえ,その変化・形成の歴史を個別の語の叙述語化という現象によって具体的に把握・記述する「基本語彙史」という新たな研究領域を語彙論にもたらし得るという点で,学術的な意義がある。とくに,本研究の調査によって,少なからぬ和語動詞が現代の新聞において叙述語化していることが確認されたことは,日本語の書きことばの基本語彙が漢語中心から再び和語中心に回帰する可能性をも示すものとして,基本語彙の研究にも大きなインパクトを与えるものと考えられる。
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