研究課題/領域番号 |
18K00613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
有元 光彦 山口大学, 国際総合科学部, 教授 (90232074)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 九州方言 / 形態音韻現象 / テ形 / タ形 / 方言形成 / 方言崩壊 / 動詞テ形 / 動詞タ形 / 崩壊 / 宮崎県 / 音韻現象 / 動詞 / 記述 |
研究成果の概要 |
九州方言の音韻現象のデータ収集については,フィールドワークの計画は立案したものの,新型コロナ感染症の影響により実施することはできなかった。しかし,以前収集したデータに関する分析,及び方言形成・方言崩壊という斬新な観点からの理論的研究は大きく進展した。前者の言語データの記述については,宮崎県日南市,串間市,児湯郡西米良村・東臼杵郡椎葉村・西臼杵郡高千穂町の方言のテ形音韻現象をまとめた。また,後者の理論的研究では,テ形音韻現象に起こる方言崩壊プロセスを仮定した。テ形音韻現象を司る音韻ルールの適用環境に「特殊から一般へ」という性質が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テ形音韻現象が,単にある方言の言語現象というだけでなく,それが九州方言全体で地理的な移行性分布を示していること,またその方言崩壊に「特殊から一般へ」という言語普遍的な特徴が発見できたことは,学術的に重要な意義がある。また,この言語現象を材料として,アウトリーチなどに利用できる小冊子を作成したことは,試験的ではあるが,今後社会的な貢献の可能性を持っており,それゆえ大きな意義があると考える。
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