研究課題/領域番号 |
18K00617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中里 理子 佐賀大学, 教育学部, 教授 (90313577)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | オノマトペ / 江戸時代 / 浄瑠璃作品 / 歌舞伎作品 / 近松門左衛門 / 鶴屋南北 / 河竹黙阿弥 / 江戸末期 / ト書きとセリフ / 音楽と鳴物 / 江戸歌舞伎 / 上方歌舞伎 / 浄瑠璃 / 近世の浄瑠璃作品 / 近松門左衛門以後 / 漢語と和語 / 世話浄瑠璃 / 時代浄瑠璃 / 中世軍記物語 / 和語と漢語 / 浄瑠璃・歌舞伎 / 近世 / 擬音語・擬態語 |
研究成果の概要 |
江戸時代の浄瑠璃と歌舞伎の脚本を対象にオノマトペを抽出し、演劇脚本に見られるオノマトペの特徴を見出した。浄瑠璃は近松門左衛門の作品とそれ以降の浄瑠璃作品に分けて考察し、近松作品の特徴、近松以降の特徴を明らかにするとともに、浄瑠璃作品全体に中世軍記物語のオノマトペが用いられる傾向を認めた。歌舞伎脚本は上方歌舞伎、江戸歌舞伎の櫻田治助、鶴屋南北、河竹黙阿弥の作品を検討し、それぞれの特徴を明らかにするとともに、ト書きには当時の一般的なオノマトペと動作の指示を表わす定型的なオノマトペが、浄瑠璃部分には中世軍記物語のオノマトペが、会話部分には当時の俗語的な口語が用いられていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸時代のオノマトペ研究は作品ごとに特徴を見る個別研究はあるが、今回のように特定の分野を広く見渡した研究はない。同じ分野の多数の作品からオノマトペを抽出して研究することで、ある作家の特徴を明らかにするだけでなく、前の時代(中世の軍記物語)のオノマトペがどのように継承されているかを見ることができ、さらに特定の分野全体の特徴を見出すことができた。演劇作品においてはオノマトペによって心情や動きの指示、効果音や音楽の指示がなされ、それらが定型的なオノマトペとなっていることが認められた。近世の演劇分野のオノマトペの様相を明らかにし、江戸時代の文芸作品のオノマトペの様相を知る一資料を提示することができた。
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