研究課題/領域番号 |
18K00621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
屋名池 誠 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (00182361)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動詞 / 形容詞 / 活用 / アクセント活用 / 音便形 / ラ行五段化 / 日本語方言 / 日本語史 / 日本語学 |
研究実績の概要 |
① 2021年度に得た日本語動詞音便形の形成動因についての仮説を検証・強化するとともに、日本語の他の形態音韻的機構(連濁、オノマトペの語形形成など)と対照することで、なぜ音便形が、語尾部分の連濁を伴い、二重母音や促音・撥音を含む重音節化というありかたの現在の形をとるに至ったか、諸方言、各時代語のデータも説明しうる結論を得ることができた。 ② 現代語諸方言の動詞・形容詞の活用・アクセント活用の実態調査としては、活用・アクセント活用に際立った特徴を有することが予想されながら調査未了であった、秋田県旧由利郡、愛知県知多半島、岐阜県垂井町、愛媛県八幡浜市、群馬県北部での臨地対面調査を準備していたが、新型コロナウィルス感染症の蔓延が収まらず、本研究の調査対象者は健康面について特段の配慮を要する高齢者であるため、調査の実施は見送らざるをえなかった。 ③ 動詞・形容詞の活用・アクセント活用の歴史的研究としては、2021年度までの調査を引き続きおこなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度から続いている新型コロナウィルス感染症の大規模かつ全国的な蔓延により、感染拡大予防の観点から、長時間・濃密な人的接触を避ける必要があったため、全国各地において、高齢者に対して、長時間(1週間程度)の対面調査を行う必要のある本研究の方言臨地調査は自粛・延期せざるをえなかった。 理論的な考察、文献による歴史的研究に関しては、動詞の音便形の成立動因・過程の究明に大きな進展があるなど、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
理論的な考察に関しては、アクセント活用の記述方法のさらなる洗練をめざすとともに、方言臨地調査については、新型コロナウィルス感染症の蔓延終息を待って、予定していた秋田県旧由利郡、愛知県知多半島、岐阜県垂井町、愛媛県八幡浜市、群馬県北部などで順次調査を行ってゆく。 文献による歴史的研究に関しては、引き続き、近世初期のアクセント活用と中世の動詞音便形について、詳細な調査・分析を行ってゆく予定である。
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