研究課題/領域番号 |
18K00623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田中 ゆかり 日本大学, 文理学部, 教授 (40305503)
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研究分担者 |
金水 敏 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70153260)
林 直樹 日本大学, 経済学部, 講師 (70707869)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ヴァーチャル方言 / 方言コンテンツ / 全国方言意識調査 / ポピュラーカルチャー / 役割語 / 打ちことば / 言語意識 / web調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、言語社会を捉え直す新しい視点を提供するヴァーチャル方言研究のさらなる展開を目指し遂行された。本研究は、①ポピュラーカルチャーにおける仮想言語の実態と相互作用、②日本語社会構成員の方言と共通語に関する大規模意識調査の実施と分析の両面からアプローチした。併せてポピュラーカルチャー研究と言語研究の接点、日本語以外の言語社会との対照研究等の新たな研究課題の創出の手がかりも探った。研究期間を通じ、代表者・分担者・協力者は緊密に連携をとりつつ、調査・研究を進めた。成果は、著書をはじめとしたさまざまなかたちで公開した。一方、予定していた国際シンポジウムは、感染症拡大が収束せず、延期した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴァーチャル方言は、現実の生活のことばとしてのリアル方言に何等かの水準で編集・加工が施されたいわば「創られた方言」である。従来は、大衆的コンテンツの要素、あるいは単なる流行や遊びとして社会的に注目されることはあったとしても、消費される一方で、ヴァーチャル方言を言語研究の対象とする価値はほとんど認められてこなかった。本研究課題の成果は、ヴァーチャル方言が当該言語社会の写し鏡であることを明確に示した。同時に、言語研究と文化研究の接続、異なる言語社会間の対照研究の素材となることも示せたのではないだろうか。身近な素材から所属する言語社会を顧みる楽しさを社会に伝えることもできたのではないかと考えている。
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