研究課題/領域番号 |
18K00628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
櫛引 祐希子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10609233)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 方言 / テレビ番組 / 表象 / 教養番組 / 娯楽番組 / 地域文化 / 地域活性化 / 高齢者 / 共通語 / 留学生 / 教養 / 日本語 / ポストモダン / 日本語学 |
研究成果の概要 |
本研究では1980年代から2000年代に制作された複数のテレビ番組を調査した。日本の方言を題材にしたテレビ番組は、テレビが大衆メディアの主役であった20世紀の終わりにおいて、当時の方言の社会的位置づけだけでなく、人々の抱く方言に対する価値観などを映し出してきた。 1980年代以降、方言に対する社会的評価は高まったとされる。だが、テレビ番組における方言のありようは、一元的な評価におさまるものではない。失われゆく伝統的な文化の中で継承が望まれる文化の一つとして描かれる場合がある一方で、後進的な地域社会の象徴や奇抜なサブカルチャーの代弁者として描く番組も少なくない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
方言を題材としたテレビ番組を1980年代以降の社会的文脈の中で問い直すことで、方言を肯定的に捉えた番組においても、方言のネガティブなステレオタイプに縛られている側面が少なからずあり、従来の研究で指摘されてきたポストモダンと呼ばれる時代の方言の社会的評価の高まりは決して一様ではないことが確認できた。 また、方言を題材にしたテレビ番組は、方言に対するイメージを再生産する装置であると共に、視聴者と同じ目線から方言に対する気づきを促す装置としての役割も担っていたことが明らかとなった。
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