研究課題/領域番号 |
18K00635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
戸澤 隆広 北見工業大学, 工学部, 准教授 (70568443)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 関係節 / 比較節 / ラベル付け理論 / 演算子移動分析 / 主要部繰り上げ分析 / 生成文法 / 英語 / MERGE / ラベル付けアルゴリズム / 極小主義 / ラベル決定のアルゴリズム |
研究成果の概要 |
現行のラベル付け理論において、句要素は構成素のラベルになれない(Chomsky (2013, 2015))。しかし、言語事実をよく観察してみると、句要素が移動先で構成素のラベルになることを示すと思われるデータがある。したがって、ラベル付け理論の進展のためには、句要素がラベルになる仕組みを明らかにする必要がある。本研究では、句要素が移動先でラベルになる場合、句要素が移動した後に、句要素内の語彙項目がさらに移動し、ラベルになると仮定した。この仮定に基づき、関係節と比較節の主要部繰り上げ分析を提案した。また、関係節には演算子移動分析も有効であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、句要素が移動した後に語彙項目が移動してラベルになるという仮定のもと、関係節と比較節の様々な統語特性に説明を与えた。この仮定は言語計算の効率性の原理に基づくことから、本研究は言語固有の装置を第三要因に還元する理論的流れをさらに押し進める。また、縮約関係節と比較節は主要部繰り上げ分析により派生するとしたが、これはBhatt (1999)の縮約関係節の研究とLechner (2004)の比較節の研究を支持する。さらに、that関係節では演算子移動分析と主要部繰り上げ分析が有効であるとしたが、これはHulsey and Sauerland (2006)の研究を支持する。
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