研究課題/領域番号 |
18K00640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
本間 伸輔 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40242391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 数量詞 / 意味 / 統語論 / 日本語 / 英語 / 作用域 / 前提性 / 内項・外項 / 否定 / 外項/内項 / 目的格 / 目的語 / 格 / 特定性 |
研究成果の概要 |
生成統語論の観点から,英語と日本語における数量詞句(以下,QP)の作用域を決定する構造的要因についての研究を行い,以下の研究成果が得られた。第一に,目的語QPの作用域を決定する要因として,目的格を認可する仕組み,目的語の「前提性」と呼ばれる意味的性質という観点から提案を行った。英語,日本語,オランダ語の目的語の振る舞いを比較し,オランダ語で移動を引き起こす構造的仕組みを仮定することによって,日本語の目的語の作用域特性を説明した。さらに,外項・内項QPの作用域を決定する要因に関して,受動文におけるQPの作用域について考察し,直接受動文の主語と所有者受動文の目的語の作用域特性の説明を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,数量詞句の作用域という,ことばの意味に関する現象について考察を行い,それに関与する統語構造的要因は何かという問題を探る研究である。ことばの意味とはそれ自体で存在しているものではなく,文の構造により生み出されたり,意味解釈のしかたが構造による制約を受けることがある。このような意味と構造との密接な関係性について,数量詞の作用域という限定された範囲ではあるが,具体的に明らかにするものである。
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