研究課題/領域番号 |
18K00641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 東北大学 (2022-2023) 福井大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
中村 太一 東北大学, 文学研究科, 准教授 (00613275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 構造構築 / 標示 / インターフェイス / 省略 / 等位接続されたwh句 / 等位構造 / インターフェース |
研究成果の概要 |
本研究課題では、統語構造が「標示」を用いてどのように解釈されるのかについて、英語と日本語のデータに基づき考察を行った。近年の極小主義理論では、標示は、意味と音のインターフェイスが統語部門で構築された構造を解釈するためにのみ必要であり、構造構築とは独立の標示付けアルゴリズムにより与えられると考えられている。この仮説の妥当性を検証するために、一見したところ異なる構造を持ち、異なる標示を持っているようにみえる統語対象が一定の意味的特徴を共有する例外的な言語現象を取り上げ、同一の標示を与えられる構造に省略が適用されることにより得られることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標示付けアルゴリズムが、例外的現象を含む広範な現象を説明できるという点で、経験的に妥当であることを示した。標示を用いて統語構造がどのように解釈を受けるのかに関して、同一の標示を等位項間に要求する等位構造や削除に課せられる同一性の観点から考察することを通して、標示の解釈への関与は一様ではなく、等位構造よりも削除のほうがより厳密な同一性に従うことが示唆された。また、標示の観点から削除下における項交替現象の考察を行い、動詞研究における反語彙主義の立場を支持した。このように、インターフェイス研究や統語論研究の発展にも寄与するものである。
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