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古英語における人称代名詞と指示代名詞の用法分析―theyの発達過程の解明に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 18K00643
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関愛知教育大学

研究代表者

小塚 良孝  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40513982)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード三人称代名詞 / 複数形 / 指示代名詞 / 古英語 / 行間注 / 有生性 / 方言 / 古ノルド語 / ラテン語 / 三人称複数代名詞 / ラテン語文献行間注 / 言語接触
研究成果の概要

本研究ではtheyの由来を再考した。theyの起源については古ノルド語借入説が定説であるが内的発達(古英語の指示代名詞からの発達)の可能性も指摘されている。しかし、基礎研究の蓄積が少なく、その発達プロセスには不明な点が多い。そこで本研究では、theyの使用が本格化する前の古英語期における三人称代名詞と指示代名詞の使用状況(特に両者の交替可能性)を調査し、theyの発達プロセスを再考した。この調査から、北部方言のテキストで指示対象が複数形の場合に指示代名詞の使用率が高くなることや、北部方言以外でも指示対象が無生物の場合に指示代名詞の使用率が高くなることなど、theyの発達の萌芽が認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義としては、まず第一に、これまで十分な蓄積がなかったtheyの発達に関わる古英語期の基礎データを収集・公表したことである。本研究で得たデータはtheyの起源や発達プロセスを今後考察する際に有用であると考える。また、本研究で、theyの発達は単に古ノルド語の影響によるのではなく、複雑なプロセスを経た可能性が指摘されたこと、また、中英語以降の格によるtheyの浸透速度の違いに対してより合理的な説明が与えられる可能性が指摘されたことなどは、多くの研究に資すると思われる。特に後者の点は中英語期以降の様々な言語状況の解明にもつながることであり英語史研究の発展に大きく寄与すると考える。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Interchangeability of demonstrative and third-person pronouns in Old English: A gateway to Modern English they?2022

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Kozuka
    • 雑誌名

      近代英語研究

      巻: 38

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 古英語におけるhim, heom, tham の分布―they 型の漸進的発達との関わり―2022

    • 著者名/発表者名
      小塚良孝
    • 雑誌名

      外国語研究

      巻: 55 ページ: 219-230

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 後期古英語における三人称代名詞と指示代名詞の境界 ― theyの発達との関わり―2019

    • 著者名/発表者名
      小塚良孝
    • 学会等名
      日本英文学会中部支部
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] The interchangeability of the demonstrative pronouns and the third-person pronouns in Old English2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Kozuka
    • 学会等名
      The History of English Language in Poznan biannual conference
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 古英語におけるhim, heom, þamの分布とthey型発達の一側面2018

    • 著者名/発表者名
      小塚良孝
    • 学会等名
      名古屋大学英文学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

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