研究課題/領域番号 |
18K00644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
横越 梓 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80508391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 叙述 / 通時的変化 / 統語構造 / 二次述語 |
研究成果の概要 |
全ての叙述関係は主語をその指定部、述語をその補部に選択する機能範疇の存在によって確立されるという考えに基づき、叙述関係を伴うと見做される様々な構文の共通性は、Prという具体的な範疇の存在に集約されるというBowers(1993)のPrP分析を用いて、叙述関係を統語的・意味的に検証し、構造を提案した。小節だけでなく、二次述語と呼ばれる構文に対し、ミニマリスト理論に基づいて通時的・共時的な研究を行い、その構造が位相を形成すると主張し統語構造を提案した。さらに歴史的なデータの検証から、小節の構造は元々語彙範疇であったが機能範疇へと歴史的に変化したと提案したというこれまでの研究にさらなる証拠を与えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Chomsky (2000)以降、統語構造の派生は位相と呼ばれる範疇を単位として進められるという見解が広く受け入れられており、主語を備えて叙述関係を確立し、命題を構成するPrPが位相を形成すると考えられている。そこに見られる言語現象に妥当な分析を与えることは、言語理論全体の発展に対しても大きく寄与する。本研究は、共時的なデータに加え、叙述関係がどのような歴史的変化を経ながら保持されているのか歴史的コーパスを検証しながら分析を行う。位相理論の見地からは今まで余り注目されてこなかった観点からのデータ採取も行うことになり、それ自体もまた、理論研究にとって貴重な貢献をなすものであると考える。
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