研究課題/領域番号 |
18K00646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 禎之 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (90233329)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 語彙概念拡張 / コーパス / メトニミー / 因果関係 / ブレンディング / 従属接続詞 / 等位接続 / 対照言語学 / 使用レジスター / 因果関係の副詞句 / コーパス研究 / because X / 結束性 / 概念拡張 / メタファー |
研究成果の概要 |
一般に語彙概念拡張は、項位置にあるときに頻繁に生じ、付加詞位置では生じにくい傾向が認められるが、因果関係文脈にある付加詞では例外的に概念拡張が行われる。この点に注目して、because X構文を検討してみると、「because + 文」と「because of NP」の2つの構造のブレンディングの結果として登場してきた新形式であると結論づけることができた。この研究内容については、Cambridge大学出版局のジャーナルEnglish Language and Linguisticsに掲載され、公表されている。その後、調査過程で発見した例外的な「従属接続詞の等位接続用法」に関する調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
because X構文は、ブログなどの世界で広がっている新たな表現様式であるが、日本ではそれほど認知されている構文ではなく、ただの誤法であると見なされる向きもある。しかし、実際にはこの構造は充分な存在理由があるものであり、また何故それが発生し、発達してきたのか、ということについても一応の説明を与えることが可能な現象であることを明らかにした。また「従属接続詞の等位構造」という例外的な現象も、ほとんど顧みられることがないものであるが、この現象の存在理由にも一応の説明を与えたことには意義があると思われる。
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