研究課題/領域番号 |
18K00652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大野 英志 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (80299271)
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研究分担者 |
地村 彰之 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 名誉教授 (00131409)
中尾 佳行 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (10136153)
佐藤 健一 滋賀大学, データサイエンス教育研究センター, 教授 (30284219)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 非人称構文 / 『カンタベリー物語』 / 15世紀刊本 / パラレルテクスト / 非人称動詞 / 義務・必然性 / 国際ジョン・ガワー協会 / 非人称用法 / 人称用法化 / カンタベリー物語 / 人称用法へ / 2人称主語 / チョーサー / 電子テクスト化 / 15世紀の印刷本 |
研究成果の概要 |
本研究は、非人称構文(例:me ought)から人称構文(例:I ought)への史的変遷について、『カンタベリー物語』を調査対象として、同一文脈を分析し、14世紀末に書かれた初期写本に見られる非人称構文が15世紀末に出版された刊本でどのように維持・変更されているか、構文交代の詳細な過程を明らかにすることを目的とした。具体的には「好み」を表す2動詞と「義務・必然性」を表す2動詞を調査し、全体的に刊本は同時代の他作品と同様に人称構文を好むこと、そして特に後者の動詞については主語が2人称の場合に人称構文になる傾向が強く、変遷は一様ではないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の基盤として、初期写本2つと15世紀刊本4つのテクスト1行ごとに比較できるパラレルテクストを作成した。これにより、1つの非人称動詞の用法が写本刊本の時代順にどのように変化したかだけでなく、刊本の中には非人称動詞の代わりに全く別の表現を使うものがあること、最も後に印刷された刊本は手本となる刊本より初期写本に近い用法を取る傾向があることも明らかになった。パラレルテクストが刊本の編集の研究にいかに有益であるかがわかった。
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