研究課題/領域番号 |
18K00670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
長谷部 陽一郎 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (90353135)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 談話構造 / 論理展開 / 話し言葉コーパス / 認知言語学 / 構文 / 英語教育 / 言語の線条性 / モナド / 構文文法 / 英語話し言葉コーパス / 談話結合子 / 談話論理構造 / 論理展開パターン / 談話 |
研究成果の概要 |
本研究では、第1に、英語における談話論理展開の構造を記述するには、階層的な意味構造を構築・理解するメカニズムだけでなく、談話の時間軸に沿った概念構造の更新プロセスを適切に扱える枠組が必要であることを明らかにし、新たなモデルとして「談話の積層構造モデル」を開発・提案した。第2に、英語プレゼンテーションのデータを用いた話し言葉コーパス・システムTED Corpus Search Engine (TCSE) を開発した。本システムでは、単なる話し言葉の断片的なデータでなく、談話の「展開」を精査するのに適したデータを多数保持しており、談話構造モデルの開発と検証に役立てられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知言語学の領域においては、ことばの意味の構造を記述するために様々な枠組みや理論的概念が提案されてきた。談話の構造についても多くの考察が行われているが、実データを用いた具体的な研究と、体系的なモデル化とを両立させた研究は多くない。本研究は、理論的考察、データ処理、検索システムの開発を並行的に進め、研究コミュニティの中でさらなる発展が期待できる分析の枠組みを構築することに成功した。公開済のシステムTCSEは、テキストだけでなく音声や映像と共に談話の展開を精査することができるため、研究者だけでなく、英語教育に携わる教師や、英語による「語り」の手法を学びたい学習者にとっても有用なツールとなっている。
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