研究課題/領域番号 |
18K00672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
家口 美智子 金沢大学, 外国語教育系, 教授 (20340854)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 文法化 / 静的文法化 / 定型表現化 / 存在文の進行形 / 存在文の受身形 / raising verb / there存在文 / 準助動詞 / 主語の抽象性 / thereとの親和性 / 存在文の歴史的発達 / subject raising / 存在文における進行相と受け身 / 現代英語の存在文 |
研究成果の概要 |
there存在文に関する研究課題①存在文におけるsubject raising特にbe bound toに関する現象と、②there+NP+AP/-ing/-enを明らかにするという2つの課題を設定したが、3つの論文を執筆することができた。2本は出版したが、1本は投稿中である。①では、there+be+bound+to+beという構文が使われる頻度が高い理由を突き止めた。②では現代英語ではthere+NP+-ing/-enは、一般の存在文と同様な文脈で使われていることを発見した。よって-ingや-enがNPの後に来ていても機能、数の一致や使われる環境はほとんど変らないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2つの研究成果が得られた。1点目は、thereを主語としてみなすことで、フレーズや動詞が文法化を起こしているときのメカニズムを明らかにすることができた。be bound toとthereの相性の良さは定型表現化していることが起因となっていることがわかった。2点目は、there+NP+-ing/-enが進行相や受動態を表すのではなく、spend+time+-ing/-en構文の中の-ing/-enのように準述詞として機能していることが考えられ、存在文の進行形や受身形は果たして存在するのか次の研究課題を提示することができた。面白い現象を提示することができた点で、学術的意義は大きい。
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