研究課題/領域番号 |
18K00674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
内田 聖二 奈良大学, その他部局等, 特別研究員 (00108416)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知語用論 / 関連性理論 / 証拠性(evidentiality) / 意外性(mirativity) / 高次表意 / 証拠性 / メタ表象 / 意外性 / higher-level explicature / evidentiality / mirativity / relevance theory |
研究成果の概要 |
本研究は言語類型論でいう、証拠性と意外性という文法的カテゴリーを関連性理論における、高次表意という考え方を用いて再検討するものである。証拠性は新情報の情報源を明示することと、意外性は新情報と既知情報の差が予想外のことであることと、密接な関係があるが、その言語上の具現化は言語によって異なる。たとえば、英語や日本語では証拠性や意外性を直接表す、ある種の形態素ないし小辞は一般にないとされている。ただ、英語にも日本語にも情報源や意外な気持ちを表現する言語手段はもちろん存在する。本研究では、このような言語事象の具現化が英語と日本語では異なることを指摘し、高次表意の観点から統一的に説明できることを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は証拠性・意外性をテーマとしているが、これらの概念は人間の言語コミュニケーションの根底にあると思われる。そういった想定のもと、本研究では証拠性が英語、日本語においてどのように言語的に反映されるのかについて、高次表意という認知語用論における概念を援用して考察してきた。従来の日英比較は、語彙、意味、統語といった固定した観点からの比較であり、昨今はこれといった進展がみられないが、本研究における語用論的アプローチからの比較は斬新で、今後の日英語比較に新しい展開をもたらすものと確信する。
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