研究課題/領域番号 |
18K00679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 尚子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 教授 (40251152)
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研究分担者 |
松下 達彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00255259)
橋本 美香 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70462041)
笹尾 洋介 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (80646860)
田島 ますみ 中央学院大学, 法学部, 教授 (90534488)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 学術共通語彙 / 語彙知識 / オンラインテスト / 文字言語 / 音声言語 / 日本語の語彙 |
研究実績の概要 |
本研究では、語彙量と言語運用能力との関係性が高いことに着目し、日本語の語彙量の測定により、日本語運用能力との関係が検証できるオンラインテストの開発を行う。本研究グループが開発した「日本語語彙サイズテスト」「日本語学術共通語彙テスト(JCAWT)」について、文字情報のみのものと音声が使用可能なものとの二つのオンラインテストシステムを構築し、これにより、1) 文字言語と音声言語の語彙知識の比較、特に中国語系学習者と非中国語系学習者の語彙知識の発達の違い、2) 成人の日本語第二言語の語彙知識の発達と、日本語第一言語の語彙知識の発達の違い、3) 上述の語彙知識の違いは、読解力や聴解力とどうかかわっているか、について検証する。 初年度(2018年度)にオンラインテストの試作版が完成したことにより、2019年度はこれを用い、韓国人日本語学習者、中国人日本語学習者を対象にテストを実 施し、データ収集を行った。また、本研究グループが既に開発した学術共通語彙テストを改善するため、2019年4月に日本人大学生を対象にJCAWT2.4を実施し、 問題の精査を行った。そして、本年度(2020年度)はオンラインテスト(文字版・音声版)を3大学の日本人学生及び留学生を対象に行い、データの収集を行っ た。 その成果としては、2021年度は論文「第二言語としての日本語語彙量と漢字力―第一言語と学習期間の影響― 」松下達彦, 佐藤尚子, 笹尾洋介, 田島ますみ, 橋本美香 『日本語教育』 (178) を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度(2018年度)にクイズ・テスト作成ソフト「THiNQ Maker」を用い、これにナレーション録音を行った音声を入力することで音声でのテストが可能とな り、オンラインテストの試作版がほぼ完成した。それを用いて、2019年度はこの試作版を用い、データ収集を実施し、その分析結果から、十分な信頼性のあるテストであることが明らかになった。そして、2020年度はオンライン上で母語話者である日本人学生および非母語話者である日本語学習者を対象にテストを実施 し、それらのデータをもとにテストを完成し、一般に公開した。 今までの研究成果の発表が論文執筆で行えたことなどから、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍により、最終年度である2020年度に研究成果の発表などが十分に行えなかった。2021年度に延長したものの、国際学会での発表は行えなかった。再延長した2022年度には今までに収集したデータを分析、学会発表、論文執筆の形で、成果をまとめたい。
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