研究課題/領域番号 |
18K00684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 帝京大学 (2021-2023) 名古屋大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
初鹿野 阿れ 帝京大学, 外国語学部, 教授 (80406363)
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研究分担者 |
岩田 夏穂 武蔵野大学, グローバル学部, 教授 (70536656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 否定的自己評価発話 / からかい / 会話分析 / 否定的自己評価 / 日本語教育 / 自己卑下 / 褒め / 選好連鎖 / 非同意 |
研究成果の概要 |
本研究は「否定的自己評価」発話、及び「からかい」が現れる連鎖環境とその機能を明らかにすることを目指した。「否定的自己評価」発話の分析の結果、当該発話は相互行為における何らかの気まずさや予想されるコミュニケーション上のトラブルへのヘッジのような役割をしていると考えられることわかった。 また、雑談における物語および誘いの展開に生じたトラブルへの対処に見えるからかいを分析した結果、面白い話としてオチまで語る、あるいは、誘いを誘いとして理解できるように組み立てることに失敗して進行にトラブルが生じているやり取りにおいて、からかいがトラブルに対処する妥当な振舞いとして理解可能な連鎖環境で産出されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、会話参加者が「褒め」「自己卑下」「からかい」を雑談において、どこで、何を対象に、どのように行うことが可能なのか、また、これらの行為の受け手は、どのように振る舞うことが可 能なのかを分析した。その結果、これまで分析的に示されてこなかった機能やバリエーションが明らかになった。これらの行為は、コミュニケーション上重要で あるにもかかわらず、日本語教育の場では画一的にしか取り上げられてこなかった。分析の成果は今後、教材開発や活動デザインなど、日本語の会話教育の現場への応用を可能にすると考える。
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