研究課題/領域番号 |
18K00690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 国際教養大学 |
研究代表者 |
堀内 仁 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (40566634)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 統語的複雑さ / 話し言葉・書き言葉 / 句の複雑さ / 名詞修飾節 / 学習者コーパス / L2日本語ツリーバンク / 書き言葉・話し言葉 / 第二言語発達 / プロフィシェンシー / 名詞修飾構造 / 従属節の埋込 / 第二言語としての日本語 / 書き言葉 / 文法的複雑さ / 日本語学習者コーパス |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語学習者コーパスにより日本語学習者言語の統語的複雑さを測定し、その結果を日本語教育に還元することを目指した。既存の学習者コーパスや自作のツリーバンクを用いて、話し言葉と書き言葉の統語的複雑さの違い、統語的複雑さの構造的発達段階を調査し、書き言葉における句の複雑さ、節の埋め込みの構造的な変化を解明した。また、話題タグ付き自然会話コーパスで日本語母語話者の統語的複雑さを測定し、統語的複雑さと話題との相関を解明した。これらの結果に基づき、句の複雑さと構造的発達を促す教育・学習への提言と、統語的複雑さに対応する話題の複雑さに基づく話題シラバス項目配列案を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語教育・学習において学習者の言語到達レベルや言語発達段階を理解するため、近年、CEFRやJFスタンダードといった参照枠に見られるCan-Do Statement等を用いることが多くなったが、それがどんな言語形式や言語構造に対応しているのかは定かではない。本研究では、言語到達レベルに応じた言語形式・構造の特徴を明らかにするため、統語的複雑さに注目した。研究の結果、特に書き言葉においては、レベルに応じて、従属節を含む複文だけでなく、多様な名詞句を多く埋め込む文が産出できるようになることが分かった。また、統語的複雑さと対応する話題(の複雑さ)も調査し、話題シラバス項目配列案を提案した。
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