研究課題/領域番号 |
18K00697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
喜古 正士 早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (90632183)
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研究分担者 |
高岡 邦行 日本工業大学, 共通教育学群, 准教授 (50757333)
田邊 直行 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (10269532)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 専門語 / 専門日本語 / 日本語教育 |
研究実績の概要 |
《目的・計画》 本研究の目的は,理工系留学生のための“専門分野の基礎的な学習”の効率を上げる方法を示すことである。そのためのアプローチとして,本研究では教育機関の専門分野と日本語教育がシラバス策定の際に共通して参照できるデータを構築することを目指す。本研究が当面の対象とするのは,大学入学程度の理科・数学の日本語とする。留学生の学習履歴については,当面の調査対象はミャンマーの留学生とする。具体的には,「科目の学習を効率的に行う」という視点から,「重要度の高い語彙」と「科目に特徴的な文体」を調べ「難易度との相関」を検討するという3点の興味を軸に語彙・文型シラバスの新しい形を探るものとする。 《概要》 物理・数学分野においては,いわゆる公式の使われ方を調べることで,従前の国別の教科書内容比較よりもより現場の実態に即した比較が行えることを報告した。 ミャンマーの教科書から単元毎の学習内容を一覧できる資料公開した。これにより,従前の国別の教科書内容比較よりもより現場の実態に即した比較が行えることを報告した。高等学校の日本の教科書とミャンマーの教科書の比較を行い,その違いを明らかにし,ミャンマーからの留学生に教育するにあたっての留意点を考察した。これにより,物理学の主要三分野の調査が終了したことになる。さらに,留学生が身に着けておくべき基礎的な専門語彙を物理の講義音声から抽出することに成功した。これにより,音声素材からも科目の特徴に言及できるようになった。 留学生の表面上の学習履歴と,日本の教育指導要領(検定教科書)で求めている学習内容との乖離について,教科書の記述内容に踏み込んだ比較方法を用いることで,より詳細に検討できることを提案した。そして,本研究における「教授言語としての日本語」という枠組みの有効性を,示す事となった。
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