研究課題/領域番号 |
18K00700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
清田 淳子 立命館大学, 文学部, 教授 (30401582)
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研究分担者 |
宇津木 奈美子 帝京大学, 帝京スタディアブロードセンター日本語予備教育課程, 准教授 (90625287)
高梨 宏子 東海大学, 現代教養センター, 講師 (90748542)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 言語少数派生徒 / 遠隔授業 / 母語活用 / 教科学習支援 / 母語 / スカイプ |
研究成果の概要 |
本研究では言語少数派の児童生徒に対する新たな教科学習支援の方法として、子どもの母語を活用した学習支援を遠隔授業として行うことの可能性を追究した。分析の結果、国語教材文を扱った遠隔型支援では多様な読みの活動が展開され、高度な思考操作や理解力、子どもの考えを誘発し思考を深める学習課題が設定され、読むことだけでなく作文活動への展開も可能であった。そして母語支援者の教授行動の分析からは、このような学習課題は生徒の考えを引き出し、引き出した考えに新たな情報を付け加えるという、参加者間のやりとりを基調とする授業展開の中で扱われていることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果の意義として、(1) 遠隔型支援の可能性を追究することで、言語少数派の児童生徒を対象とした教科学習支援の新たな学びの場を開発する、(2) 母語支援者としての経験や実践知をもつ人材が、学業を終えた後も継続的に学習支援に携わる道を開く、という二つの点が指摘できる。すなわち、「遠隔型の母語による学習支援」の実施は、人材の活用と母語支援者の安定的な確保に加え、身近に母語支援者がいない地域においても母語を活用した学習支援を可能にすることで教育に対する地域格差の解消につながるという意義を持つ。
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