研究課題/領域番号 |
18K00703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
阿辺川 武 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 特任研究員 (00431776)
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研究分担者 |
ホドシチェク ボル 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (10748768)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 接続表現 / 日本語作文支援 / アカデミックライティング / 日本語学習支援 / アカデミック・ライティング / 複合機能表現 / 日本語用法 |
研究成果の概要 |
日本語学習者の接続表現の使用傾向の分析から、接続表現の使い方の問題点を見つけ出し、適切な指導法の提案をおこなった。分析手法として大規模コーパスから作成した接続表現リストを用いて、(1)形態的特徴、(2)指示語との結合の有無、(3)辞書記載の有無という3つの観点から接続表現を分類し、学習者論文や学習者作文を含む5つのコーパスの接続表現の使用傾向を比較した。分析の結果、学習者作文での接続表現の使用頻度が最も高く、接続表現の使用を抑制する指導法が有効であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では接続表現に焦点を当て、日本語学習者論文や学習者作文を含む5つのコーパスごとに使用傾向を分析した結果、学習者作文では日本語初級から中級で学習する語彙の使用に集中し、母語話者の用いる多様な表現習得に至っていないことを明らかにした。学習者論文と学習者作文では、接続表現の使用傾向には大きく差があり、レジスターの違いが大きな要因であると示唆された。接続表現に限らず、レジスターに焦点を当てた学習者作文の分析は単一のレジスターだけでは表出しない言語現象を見つけられる可能性があり、今回の学習者論文のように、誤用分析のために収集された作文とは異なる種類のレジスターの収集に力を入れていく必要がある。
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