研究課題/領域番号 |
18K00724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
康 鳳麗 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (30399034)
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研究分担者 |
森脇 健夫 三重大学, 教育学部, 教授 (20174469)
坂本 勝信 常葉大学, 経営学部, 教授 (40387501)
小西 知代 国際教養大学, 国際教養学部, 講師 (60813920)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本語教師 / 熟練性 / ライフヒストリー的アプローチ / ライフヒストリーインタビュー / 目標の多層化 / 目標の省察機能 / ストップモーション方式 / 授業形成史 / 熟練日本語教師 / 授業スタイル / 日本語教師の力量形成 / ライフヒストリー / 目標の多層性 |
研究成果の概要 |
2つの研究成果がある。1つ目は、熟練教師の目標構造の多層性を明らかにしたことである。事例として二人の熟練教師の授業実践を取り上げ、共通項として「三層構造の目標」を抽出することができた。また目標構造の多層化を促す契機として、教師の学習者への期待内容に変化があることを明らかにすることができた。2つ目は、中国人中堅日本語教師の事例研究である。熟練教師と比べて、目標構造についてはまだ形成途上であり、不安定ながらも、留学や研究を通して、学習者の主体的な活動を重視する自分の授業スタイルを形成している。学習者が獲得すべき知識・技能の習得を促し、自律性を育てるための日本語教師の挑戦を今後も追っていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1つ目は、学習者の主体性の尊重という理想は、現実的には、資格や試験において要求される知識・技能との両立の中で実現されるということである。それは日本語教師個々の授業改革への挑戦として表れている。ライフヒストリーインタビューの中で明らかにした個々の挑戦の来歴は、これから日本語教師となる者への参考となる。 2つ目は、上の両立が、熟練教師の目標の多層化として表れることである。知識・技能の獲得という目標は捨て去られるわけではなく、維持される。むしろ暗黙の目標として日本語教育観や人間教育観が形成されていくことを明らかにした。上と同様、これから日本語教育者になる者へ参考となる。
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